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<HOME> update:2014/09/10 | ||||||||||
1.はじめに 通信の世の中は、いまや携帯電話や衛星放送、ハイビジョンテレビなどが目白押し。美しく見えて当たり前、きちんと聞こえて当たり前の世の中に、海外から聞こえてくる不安定なラジオ放送に興味を持って、聞いている人たちがいます。 海外からの電波は、空間の状況に左右されるため、季節や時間帯などで聞こえ方が異なります。まったく聞こえないことがあるかと思えば、遠方の局がまるでローカル局並みに強力に聞こえたりもします。不確実な時代といわれ、確実さばかりが求められる世の中で、こうした不安定なモノもなかなかおもしろいものです。 2.趣味としてのBCL こうした海外放送を聞く人たちのことをBCL(Broadcasting Listeners)と呼びます。 一口にBCLといっても、範囲は広く、海外放送でも滅多に聞こえない局ばかりを狙っているDX派の人たちや、主に日本語放送を聞いている人たち、語学の勉強や興味から特定の国の放送を聞いている人たち、音楽を主に聞いている人たちなどがいます。この他に、中波、短波、超短波などの各周波数帯に限定して聞いている人たち、ユーティリティーといわれる業務局などに興味を持っている人たちなども広い意味でのBCLといえます。 3.BCLの楽しみ (1)BCLは情報の宝庫です。誰よりも早く現地のニュースを知ることができますし、日本のマスコミには紹介されないことも、現地の放送で知ることができます。 (2)世界中の音楽を聴くことができます。クラシックやジャズはもちろん、日本ではほとんど知ることができない国の音楽も、その国の放送なら毎日のように流れています。 (3)世界中の言語を生で聞くことができます。英語やフランス語、ドイツ語はもちろんのこと、聞いたこともないような言語を、しかも生で聞くことができます。語学の学習にはもってこいです。放送局の中には、自国の言葉の語学講座を開いているところもあります。 4.さあ聞き始めよう! 海外放送は、短波が聞けるラジオがあれば、それでOKです。短波放送は放送バンドがあり、そこで放送されていますので、むやみにダイヤルを回してもダメです。次の放送バンドを参考に、ダイヤルを合わせ、注意深くゆっくりとダイヤルを回しましょう。きっと聞こえてくるはずです。 <放送バンド> 120mバンド:2300〜2495kHz 90mバンド:3200〜3400kHz 75mバンド:3900〜4000kHz 60mバンド:4750〜5060kHz 49mバンド:5900〜6200kHz 41mバンド:7100〜7350kHz 31mバンド:9400〜9905kHz 25mバンド:11600〜12100kHz 22mバンド:13570〜13870kHz 19mバンド:15100〜15800kHz 16mバンド:17480〜17900kHz 13mバンド:21450〜21850kHz 5.よく聞こえないときは・・・ 前章のバンドに合わせているのに、よく聞こえないときの対策は次の通り。 (1)あなたの家は、マンションなどコンクリート製ではありませんか? コンクリートの建物は、中に鉄筋が入っているので、電波が家の中まで入ってこれません。窓などから、ビニール被覆の線を外に出し、ラジオのアンテナに10回程度巻き付けると、電波をキャッチできます。アンテナ線の長さは5mほどでいいでしょう。なるべく建物から離して、設置するのがコツです。 (2)テレビやパソコン、蛍光灯などは雑音の発生源です。 なるべく離して聞くか、電源をOFFにしましょう。 (3)こんなことはないと思いますが、そのラジオ電池が入っていますよね! AM放送やFM放送がちゃんと受信できることを確かめてください。 6.ラジオがないので、購入したい はじめて購入する人は、ポータブルラジオを購入されるのが良いでしょう。 その際、いくつかのチェック項目をお忘れなく! (1)4章に示した短波のバンドが受信できる。(すべてでなくても良いですが、中にはラジオたんぱ専用というラジオもありますので・・・) (2)受信周波数がデジタル表示できる。 (3)あとは必ずしも必要ではありませんが、あれば便利なものとして、 ・SSBが受信できる ・メモリがある ・感度切り替えや音質切り替えがある ・外部アンテナ端子、録音端子がある SONYやナショナル、日立などがBCLラジオを出していますので、カタログをみて、購入しましょう。 7.参考書など 入門書としては、以下のようなものが入手可能です。
→http://www.amazon.co.jp ] 8.その他 メールでご相談くださっても結構です。 |
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