中村ラジオ博物館の紹介  Og


 「中村ラジオ博物館」は、元高校教員の中村氏によって、2011年4月にオープンした私設博物館である。しかし個人の博物館とはいえ、建物も立派だし、収蔵品の量も多い。展示されているものが完動品であるということにも驚かされる。これは中村氏が、単なるアンティークラジオの展示ではなく、展示された機器に触れたり、音を聞いたりして、昔のことを思い出してもらいたいという考えを持っているからである。

建物外観 NHK福知山放送局中継システム

 建設会社の事務所だった建物が博物館として使われている。頑丈なコンクリート造2階建てである。入口を入ると左側の棚には40年ほど前のハム用無線機器や、かつてNHK福知山放送局で使われていた送信システムが目を引く。カウンターの上には各種の電話機が雑然と並べられ、その奥には昭和初期の時代を模した3畳ほどの畳のスペースがある。
 スリッパに履き替えて中に入ると、右手には蓄音機類、タイプライタ、テープレコーダーなどが並ぶ。メインの展示品であるアンティークラジオは右手奥に100台ほどが棚に整然と並べられていた。棚に並んだアメリカ製のプラスチックラジオが美しい。その横に、アメリカ製や日本製の真空管ラジオが所狭しと並ぶ。蓄音機も数種類置かれていた。SPレコードをかけると驚くほど大きな音で鳴る。

ハム用無線機 蓄音機 ジュークボックス

 アメリカ製ラジオ

 アメリカ製ラジオ

 

  

◆中村ラジオ博物館◆

 ◆開館:土日祝日のみ(ただし、臨時休館の場合もあるので、事前に問い合わせること)

 ◆入館料:無料

 ◆住所:京都府福知山市大江町二俣  電話:0773-22ー2737(中村)

 ◆交通:KTR(北近畿タンゴ鉄道)「二俣駅」下車、徒歩10分(美鈴小学校の南隣)

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