福井市水道記念館 |
記念館の建物
1.沿革
福井市の水道のはじまりは、1924(大正13)年の上水道敷設にはじまる。木田地区の井戸からくみ上げた地下水を一本木浄水場に送り、ポンプで足羽山(あすわやま)にある配水池へ揚げ、市内に配水した。通水は1924年9月のことである。
足羽山配水池
「福井市水道記念館」の建物は、配水池へ水道水を揚げるための施設である「足羽(あすわ)揚水ポンプ場」として大正13年に建設されたもので、1991(平成3)年まで使用されていた。その後、市民の保存要望を受け、1996(平成8)年から保存工事を行い、2004(平成16)年4月に「福井市水道記念館」として開館した。
建物の正面 入口にある手押しポンプ
2.ポンプ場
一本木浄水場から送られてきた水を4台のドイツ製ポンプで高低差約40mの足羽山配水池に揚水した。ポンプ動力はジーメンス社の三相誘導電動機(65馬力)が使われた。
銘板 図面
その後1964(昭和39)年頃に1台追加される。このポンプは日本製(荏原製作所)で、電動機は東芝製三相誘導電動機(150kW)である。
配電函 配水流量計
3.行き方
JR福井駅の西口を出て、西に進むと福井鉄道「福井駅前駅」がある。ここから「武生新駅」行きに乗車し、1つめの駅「公園口」で下車する。信号のある交差点を西に向かってしばらく歩くと、少し広い道にでる。ここを北に向かうと、西側に「水道記念館」がある。
「記念館」の近く、東に歩くと5分ほどで橋本左内の墓がある。また、「記念館」横の百段坂を上ると足羽山で、福井市自然史博物館、足羽神社などがある。帰りは愛宕坂を下ると、愛宕坂茶道美術館、橘曙覧記念文学館がある。
◆福井市水道記念館 ◆所在地:福井市足羽1丁目7-35 電話0776-35-6751 ◆開館時間:9:00〜16:30 ◆休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29〜1/3) ◆入館料:無料 ◆交通:JR福井駅より福井鉄道で「公園口」下車、徒歩10分 JR福井駅より京福バス「運動公園線」久保町下車、徒歩6分 JR福井駅よりコミュニティーバスすまいる「西ルート」愛宕坂下車、徒歩3分 JR福井駅より徒歩25分 ◆Web:http://www.city.fukui.lg.jp/d510/ (福井市企業局のWeb) |