戦後のメキシコの標準周波数報時局     2023.8.26
  (1)メキシコ~Chapultepec XDP・XDD

図1 WRTH1974年版の記載

  戦前、Chapultepecから送信された報時局には、XDAという局があった。戦後になると、「WRTH1974」にXDP・XDDという局が記載された。この局はメキシコの電気通信総局(Dirección General de Telecomunicaciones)が管轄する局である。XDP(4800kHz)、XDD(13043kHz)は、平日の1:54~2:00と15:54~16:00、および毎日の17:54~18:00に信号を発した。この局は「WRTH1980」まで記載があったが,以後はない。"Radio Navigational Aids 2014"によれば、54~55分にモールスで"VVV DE (コールサイン)"があり、55~00分にアメリカ式の報時信号が発せられた。毎分28秒目は信号がない。

 
 (2)メキシコ~Tacubaya XBA
 
 XBA局はメキシコ農畜産省(Secretaría de Agricultura y Ganadería)の管轄する局である。「WRTH1974」によれば、6976.7kHzと13953.6kHzで送信した。送信時間やフォーマットはXDP・XDD局と同じである。WRTHへの記載も同様である。



【図の出典】
図1 WRTH1974年版の記載 WRTH.pdf

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