世界の標準周波数報時局
標準周波数報時局は、電波を使って正確な周波数や時刻を知らせる無線局である。世界には現在、25局の標準周波数報時局があり(WRTH2022に掲載されている局)短波あるいは長波を使って放送しているとされる。送信される時刻と周波数の精度は、例えばアメリカのWWV局の場合、原子時計を基準として用い、時刻で10-14秒、周波数で10-11Hzといわれている。
かつては、船舶等の時計の校正や無線局の送信周波数などの基準として利用されてきたが、現在は電波時計の校正用電波として使われているものも多い(長波についてはこの用途が多い)。
写真の説明:グリニッジ天文台にあった報時装置(1965~1990年頃使用された):London Science Museum蔵