戦後のニュージーランドの標準周波数報時局 2023.9.8 |
(1)ニュージーランド~Lower Hutt ZLFS(ZLF)・ZMO |
図1 ウェリントンの地図 図2 WRTH1982年版の記載 ZLFS(のちにZLF)とZMOは科学産業研究省(Department of Science and Industrial Research:DSIR)に属する物理・工学研究所(Physics and Engineering Laboratory)管轄の報時局と標準周波数局である。この研究所の前身は1939年に開設したDominion Physical Laboratoryが1964年に名称変更したものである。 『理科年表』には「第39冊(1966)」のみに掲載があった。WRTHには「WRTH1963」より掲載され、当初はZLFSのみ2500kHz、0.3kWで火曜日の1:00~4:00の運用であった。搬送波のみの送信で、開始時と終了時にモールスによるIDがあった。「WRTH1970」では曜日が水曜に変更された。「WRTH1977」ではコールサインがZLFとなった。「WRTH1982」では、ZLFとともにZMOが登場した。ZLFは"New Zealand Frequency Service"と、ZMOは"New Zealand Time Service"と表記されている。ZMOは長波417.5kHzで22:54~23:00に報時信号を発した。ZMOについては調べたがこれ以上の情報を見つけることができなかった。 【図の出典】 図1 ウェリントンの地図 筆者作成 図2 WRTH1982年版の記載 wrth.pdf [ADDX作成のCD] |
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