戦後のパナマの標準周波数報時局     2023.8.26
  (1)パナマBalboa NBA

図1 WRTH1966年版の記載

 NBAは戦前からのアメリカ海軍の無線局である。戦前、パナマにはColónとDarienにも報時局があったが、戦後はNBAのみとなった。『理科年表』には「第25冊(1952)」から記載される。5005kHzと11080kHzで5:00に信号を発した。「第29冊(1956)」では147.85kHz/5006kHz/11080kHz/17127.2kHzの4波に増加し、5:00と17:00に信号を発した。「第31冊(1958)」からは記載がなく、次に登場するのは「第38冊(1965)」で、超長波24kHzである。報時の時刻の記載はない。WRTHでは「WRTH1966」から記載がはじまり、「WRTH1973」まであった。超長波の24kHzは「WRTH1977」まで記載された。Balboaの海軍無線局は1999年に閉鎖された(*8)。

図2 NBA局の送信機コンソール

(*8)Wikipedia(英語版)"Naval Base Panama Canal Zone"


【図の出典】
図1 WRTH1966年版の記載 WRTH.pdf
図2 NBA局の送信機コンソール(1960年代) https://www.navy-radio.com/commsta/panama/summit-js-04.JPG

 
 <戦後の北米・中米の標準周波数報時局>     <世界の標準周波数報時局>     <HOME>