戦後のフィリピンの標準周波数報時局     2023.8.19
  (1)フィリピン~San Miguel NPO

図1 フィリピンの地図

図2 WRTH1980年版の記載

 NPO局は戦前から存在し、当時はマニラ湾のCaviteにあった。1955年、米海軍はSan Miguelに送信所の建設を開始し、1957・8年頃にCaviteの機能をSan Miguelに移した。NPO局の移転もこの時期に行われたと思われる。1992年にSan Miguelの施設はフィリピン政府に移管された。現在はフィリピン海軍の教育訓練施設(Naval Education and Traning Command)になっている。
 NPO局が記載されたのは「WRTH1980」からで、以後「WRTH1997」まで記載があり、「US Naval Communication Station」という記述となっていた。フィリピン移管後にも送信が続いていたのかはわからない。WRTHによれば、NPO局は、4445kHz/10440.5kHz/12804kHzで、5:55~6:00、11:55~12:00、17:55~18:00、23:55~24:00に送信されていた。A1電波による秒パルスを送信したとある。


【図の出典】
図1 フィリピンの地図 筆者作成
図2 WRTH1980年版の記載 WRTH.pdf CD[ADDX作製]

 
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