戦後の中華民国(台湾)の標準周波数報時局 2023.8.19 |
(1)中華民国(台湾)~桃園市楊梅区 BSF |
図1 WRTH1974年版の記載 中華民国の報時局BSFの創立は1969年8月1日である。初期には5MHz、2kWの送信であったが、1972年12月末に15MHzが追加された。BSFのサイトは、桃園市楊梅区高上里であった。BSFは2004年7月1日に放送を停止した。 BSFが"WRTH"に最初に記載されたのは1974年版からである。『理科年表』にはBSFはまったく取り上げられていない。 BSFの送信フォーマットを図2に示す。秒信号の長さは5mS、分信号の長さは300mSである。DUT1との差分データを秒信号及び分信号のパルス幅で表示している。詳細は省略する。毎時9、19、29、49、59分にモールスと音声で時刻を知らせる。 図2 BSFの送信フォーマット 「WRTH2023」によれば、現在BSFは長波77.5kHz、1kWで24時間送信しているとある。管轄は以前の「交通部電信研究所」から「国家時間與頻率標準実験室」となったが、住所も私書箱も以前と同じである。ウェブページをみたところまだ実験段階のように見える。実際に送信されているかどうかはわからない。 図3 BSFのQSL(交通部電信研究所の建物) 【図の出典】 図1 WRTH1974年版の記載 WRTH.pdf CD[ADDX作製] 図2 短波BSFの送信フォーマット BSFの資料より筆者作成 図3 BSFのQSL 筆者所有 |
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