戦前のモーリシャスの報時局     2023.6.4
 (a)Rosebelle BZG  

図1 モーリシャス島の地図

 モーリシャスはインド洋にある島で、英国連邦に属する。17世紀の中頃にオランダの印度航路の補給地として使用され、オランダ撤退後はフランス領となった。19世紀の初めにイギリス領となり、その後独立した。

 Rosebelleは、モーリシャス島の南部の町で、ここにあった無線電信所から報時信号が9:00と21:00に発せられた。使用された周波数やコールサインについては不明である。この局については、『東洋燈臺表』の1920年版と1921年版だけに記載があり、他に情報がなかった。

 その後の調査で『日本無線電信年鑑』大正10年版の付録に「陸上局呼出符号国別頭字索引」の中で、Maulitiusの局にイギリス海軍のコールサインとしてBZGとあった。同局である可能性が高いので記しておく。周波数は600~2000m(500~150kHz)と400m(75kHz)とあった。

 Rosebelle局の送信フォーマットを以下に示す。

表1 BZG局の送信フォーマット

 
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