戦前のオランダの報時局 2023.5.27 |
(a)Scheveningen PCH |
「Modern Wireless」によれば、オランダのハーグのスフェニンゲンにPCHという局があり、11:15と23:15に報時信号を発したとある。周波数は167kHzである。「Citizens Radio callbook」ではPCH局の分類は北海向けオランダ気象概況とある。PCH局はScheveningen Radioと称され、船舶との通信を目的に1909年に開設された。創立時のコールはSCHだったが、1927年にPCHとなった(*5)。この局について、筆者は閉局前の最終送信の電波を受信しQSLカードを受領している。17198.9kHzの電信で、1998年12月末のことであった。 図1 PCH局のQSL (*5)"Radio Officers"https://trafficlist.altervista.org/scheveningen-radio-pch/ |
(b)Soesterberg STB |
図2 オランダの地図 「MW」によれば、オランダのスーステルベルクにはSTBという局があった。8:55と15:05、18:30に178.6kHzで信号を発した。「CR」では、STB局は3つの役割をもって示されている。157.9kHz、7:30の放送は「オランダ気象レポート」となっており、上記の3つの時刻での放送は157.9kHzで「オランダ高層気象レポート」となっている。また、9:45、10:45、13:30、13:45には178.6kHzで「航空用気象通報」となっている。 |
<戦前のヨーロッパの報時局> <世界の標準周波数報時局> <HOME> |