戦前のソマリアの報時局     2023.6.4
 (a)Mogadishu ISG(ISE)  

図1 Mogadishu市内の地図

 19世紀末から20世紀初頭にかけて、ソマリア北部をイギリスが、南部をイタリアが支配した。Mogadishuのある南部はイタリア領ソマリランドと呼ばれた。

 ISG局の開局は1923年で、周波数105kHz、4:00に電波を出した。『理科年表』第3冊(1926)では111kHz、6:00に変更された。「第5冊(1929)」ではコールサインがISEと変わり、時刻が9:00に変更された。翌年には133kHzが9:00と22:00に、5455kHzが22:00になった。「第9冊(1933)」では133kHzが153.8kHzとなった。

 時刻情報を提供する天文台はMogadishuの天文台とあるが、調べたが該当するものは見つからなかった。

 ISG局の送信フォーマットを以下に示す。

表1 ISG局の送信フォーマット

 
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