戦前の日本の報時局     2023.8.21
 (a)日本~短波による報時  

図1 小山送信所の送信機

  報時信号に短波が用いられたのは、1933年に行われた第2回万国経度測量のために、小山送信所から周波数11980kHz、10kWで11:00、21:00、23:00(JST)に送信されたものが最初である。これは一過性のもので、継続的なものは1938(昭和13)年5月から船橋局が10810kHz、11:00(JST)と5405kHz、21:00(JST)に送信を始めた。翌1939年には、周波数が15470kHz、7735kHzに変更された。以後、終戦までに周波数は何度か変更・追加されている。「無線報時史」によれば、これらの局は終戦まで送信が行われていたようである。

 以下に戦前の日本の無線報時局の変遷について、表1にまとめておいた。

表1 戦前の日本の無線報時局の状況の変遷

【図の出典】
図1 小山送信所送信機 https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/206918

 
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