UPDATE: 2020.07.01

HD2IOAのQSLQSLカード


1.沿革

 HD2IOAは、エクアドル海軍の海洋研究所が管轄している標準時報局である。リーフレットによると、1976年12月17日発布の最高法令にもとづいて設置されたとある。時報局の核となる設備は、ドイツ共和国ミュンヘンにあるROHDE SCHWARZ社で作られたものである。

 標準時間と標準周波数はルビーレーザーの原子時計を使って基準を作り、位相比較器によってチェックされている。また、VLF~HFの受信機とアンテナで他国の標準電波、例えばWWV、を受信して比較することも行われている。

2.送信スケジュール

送信時間(JST) 周波数

1400-0200   3.81MHz

0200-0300   5.00MHz

0300-1400   7.60MHz

0000-2400   1.51MHz

 

 3.81MHz、7.60MHz、1.51MHzの信号は、1秒~8秒は100mSの秒信号、29秒は無音、30秒~50秒は100mSの秒信号、51~52秒は無音、53~58秒は毎分の時刻アナウンス、59秒は無音、60秒は分信号という構成になっている。また、毎時59分40秒から59分50秒の間には局IDがアナウンスされる。これらのアナウンスは自動的に挿入されるようになっている。

5.00MHzでは、毎分の時刻アナウンスの他に、以下のような周波数標準としての働きを持つ。

0200-0215   600Hzのトーン

0215-0230   440Hzのトーン

0230-0300   無変調キャリア

 

 WRTH94によれば、毎時の局名アナウンスは以下のように出るとのことである。

"Hora Oficial del Estado Ecuatoriano emitida porel Instituto Oceanografico de la Armada, para el territorio continental del pais."

【Address】

Instituto Oceanografico de la Armada,

Casilla 5940, Guayaquil, ECUADOR.

 

【参考文献】

Leafret "ESTACION DE SENAL HORARIA" Instituto Oceanografico de la Armada

"Standard Frequency and Time Signal Station" WRTH1994

『日本で聞こえる22の時報局』川口大助、「短波」1980年12月号

 

1999年7月22日初稿作成