JJYアップコンバータの製作 update:2021/03/21 | |
JJYとは国立研究開発法人「情報通信研究機構」(NICT)が出している標準周波数・時報の電波のコールサインである。長波帯の40kHz(福島県田村郡都路村のおおたかどや山)、60kHz(佐賀県佐賀郡富士町のはがね山)の2波が出ている。ピーピーという秒信号の連続だが、毎時15分40秒と45分40秒から10秒間だけモールス符号で「JJY JJY」と局名がでる。一般にはなじみがないが、電波時計はこの電波を受信して時刻を校正しているといえば、納得することだろう。 現在使用しているアンテナが100kHz~30MHzの帯域幅で、JJY(40kHz,60kHz)を受信することができない。そこで、アンテナを通さずにJJYを受信し、信号を短波帯に変換するコンバータを製作した。 |
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![]() 図1に外観を示す。回路図を図2に、プリント基板のパターン図を図3に示す。 ![]() ![]() 使用部品について説明する。 (1)バーアンテナ~壊れた電波時計に使われていたバーアンテナとコンデンサを使った。60kHzはこのコイルと1nF(1000pF)で60.6kHzに同調した。40kHzはこのコイルに1nFを2個並列につないだところ、42.1kHzに同調したので、あと150pFを並列に挿入した。これをスイッチで切り替えるようにした。 (2)高周波増幅は、カスケード接続のFET、2SK241を使用した。負荷は高周波チョークコイルである。 (3)混合は、ダブルバランスドミキサーICのSA612Aを使用した。このICはSO8タイプなので、DIPタイプへ変換する基板が必要になる。 出力はバランス型で出力し、FCZコイル(21MHz)を使った同調回路とした。 (4)局部発振は、プログラマブル水晶発振ICのSG-8002DCを使った。周波数は20MHz。 ![]() 出力は、20.040MHzまたは20.060MHzである。 短波帯の受信機に接続してみたところ、60kHzは昼間も良好に受信できたが、40kHzについては当方の環境下では41kHzに強力なノイズ源があるため受信できなかった。夜間になるとノイズの裏側でかすかに聞こえる程度であった。当方の受信地は京都市内のマンションである。 |
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■部品表 バーアンテナコイル(電波時計より流用) 同調用コンデンサ(1nF×2、150pF×1) FET 2SK241 DBM SA612A および SO8→DIP変換基板 水晶発振IC SG-8002DC FCZ相当コイル(千石通商にてAMZコイル10T型21MHz) 整流用ダイオード(6Vの電圧を下げるため) 抵抗 470Ω 1/4W セラミックコンデンサ 0.1μF(104) ×5 セラミックコンデンサ 0.01μF(103) ×2 セラミックコンデンサ 33pF 電解コンデンサ 100μF 高周波チョークコイル 2.2mH プリント基板 85×50mm スナップスイッチ 単極双投 電池スナップ、電池ボックス(単3×4) RCAジャック |