旧NHK京都放送局舎の解体工事ほぼ終了 |
<HOME> update:2017.06.06 |
2017年2月に「旧NHK京都放送局の解体工事はじまる!」という報告をした。局舎屋上に立つ鉄塔(西側鉄塔とする)の撤去工事がまず行われ(写真1)、その後建物の解体へと進行した。 写真1 西側鉄塔の解体工事(2017.2.24) 東側にあるもう一つの鉄塔(東側鉄塔とする)は地上に立っているので建物の撤去工事には関係ないためか、長く撤去工事が行われなかったが、5月29日鉄塔の踊り場部分が覆われているのを発見した。鉄塔の撤去工事はまもなく始まるだろうと予測し状況をチェックすることとした。 写真2 東側鉄塔に足場ができる(2017.5.29) 写真3 横に重機、先頭部は撤去(2017.6.1) 6月1日には長いアームのクレーンが鉄塔の横に設置され、鉄塔の先頭部分がなくなっていることを確認。翌6月2日にはクレーンが鉄塔部分を吊り上げようとしていた。30分ほど工事の進捗状況を見学していたが、なかなか進まずあきらめた。 写真4 鉄塔の一部を重機で吊り上げ(2017.6.2) 6月3日の朝、出勤前に状況を確認したが、前日と変化なく、6月4日の日曜日昼過ぎに行ったところ、鉄塔は半分ほどに解体されていた。おそらく6月4日には完全撤去となることだろう。建物の解体もほぼ終了し、あとは整地のみという状況である。 写真5 半分ほどになった東側鉄塔(2017.6.4) 写真6 建物は完全に撤去された(2017.6.4) アンテナは放送局のシンボルである。そのシンボルが消えようとしていることは、1つの時代の終焉を感じさせる。 以下に、旧NHK京都放送局のアンテナの諸元について記述し,記録として残しておきたい。 『昭和25年版ラジオ年鑑』によれば、鉄塔は自立式三角鉄塔で、高さは55m、鉄塔館距離は64m(ただし、『23年版ラジオ年鑑』には60mとある)、地上部の一辺は8.4m、頭頂部の一辺は1.4m。アンテナの形式は逆L型、水平部長20m、垂直部長44mで、地上高は52mであった。鉄塔が建設されたのは1932(昭和7)年で、85年にわたり、建っていたことになる。 以下に、定点観測した写真を掲載する。 2015年3月6日 2015年3月20日(アンテナ線撤去) 2017年2月15日(足場が組まれた鉄塔) 2017年2月19日(完全に覆いがかかる) 2017年5月29日(足場が組まれる・右の塔はない) 2017年6月1日(重機搬入・頭頂部はない) 2017年6月2日(吊り上げ作業中) 2017年6月4日(塔は半分の高さに解体) 2017年6月5日(塔は見えなくなった) (OG) |
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