Put 6 T in a box Puzzle    2025.5.15

 「暇人」さんという方から、"PuzzleHive"というYoutubeのサイトを教えていただいた。このサイトは主に市販品のパズルを取り上げて、解法を動画で提供しているのだが、出てくるパズルの種類が豊富で、パズル作りが趣味の者としては参考になることが多い。今回はその中の1つ"Put 6 T in a box"というパズルを取り上げる。これはT字型の6つのブロックを箱に収めるというものである。当然箱に細工がしてあり、一筋縄ではいかないようになっている。だが、このパズルは比較的簡単な部類に入る。とりあえず解法もつけておいた。

 
図1 箱とパズルピース

 ピースの製作には、立方体が30個必要である。これは東急ハンズで木のキューブがたくさん入ったセットがあったのでそれを使用した。15mmの立方体が100個入っている。これは以前パズル製作用に購入したものの残りである。寸法が要求するもの以下のものをはじいておいたものである。今回はキューブ同士を組み合わせたりするものではないので、多少の寸法誤差は許容できるので使用した。貼り合わせ、接着剤が乾いたら、ヤスリをかけておく。角を面取りしておくこともしておきたい。

図2 ピースの寸法 図3 ピースの材料

図4 完成したピース

  ピースはキューブを5つT字型に接着したものである。製作は容易である。キューブの誤差が少しあるため、でこぼこする面が出てくる。ピースの移動をなめらかに行うためには、このでこぼこは平らにして置いた方がよい。

 このパズルも、ピースよりも箱を製作する方が加工は難しい。以下にピースを収める箱を示す。箱はピースを水平にした状態で4つが収まるような内径にする。つまりそのまま積み上げると入りきらないようになっているのがミソである。内径には若干の遊びがあったほうがよい。私は2mmの遊びとした。側板と底板は単純な四角形なので加工は難しくない。フタ用の上板にT字型の穴をあける加工が難しいところである。いろいろな方法があるが、私は糸のこを使っておおまかな穴をあけ、ヤスリで整形した。合板だったので、表面の板材がはがれることがたびたびあった。そのたびにボンドで接着して整形した。できれば、1枚板の方が加工はやりやすい。
図5  箱の全体の寸法
   
図6 箱の寸法

 
図7 箱の上板を加工したところ

 箱のそれぞれの材料が加工し終わったら組み立てる。箱の外側の面取りを行い、サンドペーパーでなめらかにし、水性ワニスを塗っておいた。




【解答】
 
このパズルは上板のかたちに沿ってピースを入れると2個余ってしまうが、うまく工夫すれば6個ともはこのなかに収まる。けっこうすき間がある入れ方で収まるので、簡単な部類に属すると思う。以下に、解答を示す。(できるだけ見ないでやってみてください)

 

 


【参考】
"PuzzleHive https://www.youtube.com/shorts/A4Ey9qBM2ss
 
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