Put 6 Square in a box Puzzle    2025.5.24

 前回、"PuzzleHive"というYoutubeのサイトより「Put 6 T in a box」というパズルを紹介したが、今回はその「姉妹編」ともいうべきパズルである。T型のピースが正方形に替わったものである。当然、入れる穴の形も変わってくる。難易度は中程度ではないだろうか。とりあえず解法もつけておいた。

 
図1 箱に収まったパズルピース

 ピースの製作には、立方体が24個必要である。これは東急ハンズで木のキューブがたくさん入ったセットがあったのでそれを使用した。今回は「ヒノキ10角口約75入約30g」というもので、10mm角の立方体のものを使用した。値段は363円(税抜き)であった。10mm角とはいえ、正確に10mmではない。±0.5mm以内くらいの制度である。これを4個平面状に接合する。接合すると多少の凸凹は出てくるが、今回もキューブ同士を組み合わせたりするものではないので、多少の寸法誤差は許容できる。貼り合わせた後に、接着剤が乾いたら、ヤスリをかけておく。角を面取りしておくこともしておきたい。今回のピースには蜜蝋ワックスを塗り、少し色を付けておいた。

図2 ピースの寸法 図3 キューブを接合した様子

図4 完成したピース

  ピースはキューブを4つ正方形型に接着したもので、製作は容易である。キューブの誤差があるため、でこぼこする面が出てくる。ピースの移動をなめらかに行うためには、このでこぼこは平らにして置いた方がよい。

 今回はピースが小さいので、箱には2mm厚のボール紙を使用した。キューブが小さいため、箱は薄い材料の方がよいと判断したためである。私は1mm厚のボール紙を2枚貼り合わせたものを使用した。図面のサイズにカットするのはカッターを使用して何度も切り込みを入れていくようにすれば難しい点はない。一気に切ろうとしないことである。アクリル板を入れる溝は少しずつカッターで溝を切り、そのつど紙を剥がしていくようにした。1mm厚の板を寸法にあわせてカットし、貼り合わせてもよい。

 アクリル板は、透明な1mm厚のものを使用した。中央の穴は、穴の四隅に3mmほどのドリルで穴をあけ、糸のこで切り出した。最後にヤスリをかけ整形した。

 接着には速乾ボンドを使用した。底板と3面の側板を接着し、それから溝に上板(アクリル板)を挿入して、4枚目の側板を接着する。そのまま乾かし、乾いたら接着面の凹凸をヤスリで修正する。私は100円ショップで売っていた包装紙を貼り付けておいた。このほうがボール紙むき出しよりも格好がよく見える。

 

 図5  箱の寸法






【解答】
 
このパズルは上板に約20mm角の穴があいているので、収めるのは簡単だとなめてかかったところ、けっこう手こずった。ピースを入れる順番をよく考えないと最後の1ピースが収まらない。以下に、解答を示す。(できるだけ見ないでやってみてください)

(1)まずは、箱の長手に沿ってピースを入れる。2つ目も。次に長手に直角の方向でピースを入れ、端に寄せておく。 

 
(2)直角の方向でもう1枚のピースも入れる。長手方向に沿って入れたピースを移動させ、直角ピースのあき部分に収めるように動かす。
 直角ピースの1枚を端に寄せ、中央に空白ができるようにする。


(3)長手方向に沿ってピースを入れ、端に寄せる。最後のピースを収める。

【参考】
"PuzzleHive https://www.youtube.com/shorts/vCy5w-z_lfg
 
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