青森県弘前市の近代建築   update:2020/05/10

■日本聖公会東北教区 弘前昇天教会

 掲示されている説明板の説明を以下に示す。
日本聖公会(英国国教会系)東北教区
弘前昇天教会聖堂のあらまし

 この地に宣教が開始されたのは、明治29年(1896年)で、現聖堂の建築は米人宣教師シャーリ・H・ニコルス司祭(後に京都教区主教)の下に、大正10年(1921年)に行われた。設計者は、いま愛知県の明治村に遺る聖ヨハネ教会と同じく、米国人ジェームズ・M・ガーディナー(1857年~1925年)で、請負者は大工、林緑である。レンガ造りの平屋建で、全体がゴシック様式にまとめられており、イギリス積み(イングリッシュ・ボンド)のレンガ、開口部廻りと控壁上の水切りに用いた石材などが建物の重厚さを出している。また内部のトラスから祭壇に至るアンティックな空間が見事である正面右寄りの上部の三葉飾りのアーチにある鐘は、朝夕の祈りの時間に清澄な音で時を告げ、市民に親しまれている。

弘前市
 

(2003年8月撮影)

■所在地:青森県弘前市山道町7
■竣工年:1921年


■旧第五十九銀行本店(青森銀行記念館)
 掲示されている説明板の説明を以下に示す。
重要文化財 昭和47年5月15日 文部省指定

青森銀行記念館

この建物は、当行の母体となった旧第五十九銀行(明治12年-西暦1879年-1月第五十九国立銀行として創立)本店として明治37年(西暦1904年)に建築されたものである。
昭和18年(西暦1943年)10月第五十九銀行ほか数行合併して青森銀行が創立された後は弘前支店に転用してきたが昭和40年(西暦1965年)5月に支店新築にあたり、この地に移転し 第五十九銀行時代の貴重なる記念物として又当地方における明治期の文化財として永く保存することにしたものである。
設計施工は、当時名匠といわれた当市の棟梁堀江佐吉氏の手によるもので構造は木造(欅材を多く用う)ルネッサンス様式の洋風建築としてこの地方に極めて貴重なものとされる。

昭和47年10月1日 青森銀行
 

(2003.8撮影)

■所在地:青森県弘前市元長町26
■竣工年:1904年


■日本カトリック教団弘前教会
掲示されている説明板の説明を以下に示す。
「弘前教会」のあらまし

 弘前教会は、明治8年(1875)10月、「弘前公会」の名で創設された東北最古のプロテスタント教会です。同年6月、東奥義塾の英語教師ジョン・イングの感化によって14名の学生が先例を受けたことがきっかけとなり、塾長の本多庸一が初代牧師となって出発しました。以来聖書を唯一の基準とする福音主義の立場に立ちつつ、メソジスト派の果敢な伝道精神を受けついで、津軽一円にキリストの愛の教えを広めて来ました。
 また、弘前学院(聖愛高校)もこの教会から誕生しました。
 現在の礼拝堂は明治39年(1906)に建てられたもので、弘前教会の長老桜庭駒五郎の設計、名工堀江佐吉の子斉藤伊三郎の施工によるものです。明治の洋風ゴシック式木造建築として極めて貴重な建物です。

弘前市

(2003.8撮影)

■所在地:青森県弘前市百石町小路20
■竣工年:1906年


■旧東奥義塾外人教師館

(2003.8撮影)

■所在地:青森県弘前市下白銀2-1
■竣工年:1901年

■旧日露戦捷記念弘前市立図書館

(2003.8撮影)

■所在地:青森県弘前市下白銀2-1
■竣工年:1906年


<Back>
<Home>