愛宕山鉄道鋼索線跡

 京都の景勝嵐山の北西に位置する愛宕山(標高924m)は昔から火伏せの神として京都の人々の信仰の対象であった。1927(昭和2)年、愛宕山鉄道が設立され、1929(昭和4)年4月に京福電鉄嵐山駅から清滝までの平坦線3.2kmが、同年7月に清滝川〜愛宕間の鋼索線2.0kmが開業した。しかし、1944(昭和19)年2月に鋼索線が廃止となり、同年12月に平坦線が廃止となった。
 平坦線は現在道路となっていて、清滝トンネルなどの施設が残る。鋼索線は線路やケーブルこそないが、線路の跡やトンネル、愛宕駅舎などがそのまま残っている。また、当時のホテル跡なども残る。
 鋼索線跡は、清滝川のスタート地点から登ることが可能だが、内部が崩壊して通過できないトンネルがあるので注意が必要である。山頂の駅舎やホテル跡などは、「水尾の分れ」地点から100mほど山頂に向かって歩き、右手にはいる山道を10分ほど歩けば到着する。

清滝川のスタート地点 線路跡

 愛宕駅舎

1階内部 2階内部

地下のケーブル巻き上げ機の台座

 到着ホーム部分

 コンクリートの石灰質が溶け出し、鍾乳石のように


【ホテル跡】
 

 



駅舎までの道端にある建物

【愛宕駅舎】
◆所在地:京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町

◆交通:京都バス「嵐山・清滝行き」にて、終点「清滝」まで(270円)
      下車後徒歩にて約1時間半ほど


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