Ball in the Cage Puzzle    2026.05.08

 このパズルは『パズルの世界』や『Creative Puzzles of the World』に出ていたパズルで、12本の組み木の中にボールが入っているというものである。『パズルの世界』では「玉入りかご」という名称だった。中に入れるボールをどうするかずっと考えていたが、計算してみるとちょうど「ピン球」(卓球のボール)が入ることがわかったので、製作をはじめた。

図1  組んだようす

 15mmの角材を使用して製作する場合を考えると、中央部分の長さは30mmとなる。したがって、この枠内に球が収まるギリギリの大きさは、
 r=30/2×√2 =21.2 となる。実際には、ピースを回転させる場面があるので、これよりも小さい必要がある。私は40mmのピン球を使用したが、ピースの回転の際に少しぶつかったので、これより2mmほど小さい方がよかった。
 入手できた球の大きさで、中央部分の枠の長さをかえればよいので、各自検討されたい。

図2 中に入れるボールの直径の計算

 製作するピースの寸法を図3に示す。


図3  木材ピースの加工図

図5 木材ピースを加工したようす

 実は『パズルの世界』に掲載されているピースの図には間違いがある。「ピース5」がそうである。製作後に組んでみたがどうしても組めないため、いろいろ調べたところ『Creative Puzzles of the World』に同じパズルがあったので、こちらを参考にした。ただし、つなぎ目の5mmの部分は『パズルの世界』と同じ寸法の四角い加工とした。『Creative Puzzles of the World』の方は、直径7.5mmの丸棒加工となっている。どちらでもかまわない。組んだ後のぐらつきという点からすると丸棒加工の方がよいと思われる。

 解答図は、どちらの本にもないが、ピースをどの位置に置くかという参考図があるので、容易にわかると思われる。解答図を以下に示しておく。赤字はピースの番号である。
(1)3の横木に4と5のたて木をはめる。はめる位置に注意。      (2)1のピースを4と5にはめ込む。
 

(3)はめ込んだ1を下に押し込む。反対側も同様にする。       (4)4と5を回転させる。
 

(5)ボールを入れる。                             (6)横木2を入れる。4と5との組む位置に注意。
 

(7)横木2に3をはめ、4と5に押し込む。                   (8)横木2を回転させる。
 

【参考】
・『パズルの世界』J.Slocum/J.Botermans、芦ヶ原伸之訳、日経サイエンス、1993.11
・『Creative Puzzles of the World』P.van Delft/J.Botermans、Harry N.Abrams, Inc.Publishers, 1978
 
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