バタシー発電所(Battersea Power Station)   update:2020/05/09

 バタシー火力発電所は、1929年に建設が開始され、その後1950年代になってから、東側に発電所が増築された。外装の設計はG.G.スコットによりアール・デコ様式を取り入れたもので、ヨーロッパ最大の煉瓦建築である。建物の煙突はコンクリート製で、高さは103mある。発電所の操業は1933年から始まり、1975年に操業を停止した。増築された発電所は1983年に操業を停止した。操業初期の発電機はタービン発電機が3台、総出力243MWであった。増築後の最大出力は504MWであった。操業停止後の1980年にイギリス指定建造物(グレードⅡ)に指定された。

2013年8月撮影

■バタシー発電所
■所在地:188 Kirtling St, Nine Elms, London SW8 5BN
■Battersea Park Station が一番近い鉄道駅。下車してからチェルシー橋をわたり、テムズ川の対岸に移動した方が全体がよく見える。

(参考)田中亮三・増田彰久『イギリスの近代化遺産』小学館、2006.1


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