ロンドン自然史博物館 The National History Museum |
博物館正面
ロンドンのサウス・ケンジントンにある自然史博物館は、ウォーターハウス(Alfred Waterhouse)によって1880年に建設されたロマネスク様式の建物である。北側には科学博物館がある。
自然史博物館のスタートは1753年までさかのぼる。英国政府に遺送されたアイルランドの医師スローン卿(Sir Hans Sloane)の膨大なコレクションが元になっている。資料の増加に伴い新館建設が叫ばれ、大英博物館の自然史部門長のオーウェン(Sir
Richard Owen)が中心となり、新館建設が進められる。新館は1881年4月18日に開館した。その後、1986年に地質博物館が併合された。
自然史博物館は、元々大英博物館の一部門として出発したが、1963年より独立した博物館となった。名称が現在の自然史博物館となったのは1992年のことである。
館内は、レッド・ゾーン、グリーン・ゾーン、ブルー・ゾーン、オレンジ・ゾーンの4つの展示エリアに分かれている。
【レッド・ゾーン】旧地質博物館の建物に位置する。地学関係の展示が主である。
【グリーン・ゾーン】ウォーターハウスが建てた建物の東側部分に位置し、地下から3階までを占める。化石、動植物、鉱物などの展示がある。
【ブルー・ゾーン】建物の西側部分に位置し、1階と2階から成る。恐竜、魚類、両生類、は虫類、ほ乳類、人類などの展示がある。
【オレンジ・ゾーン】ダーウィンセンターと名付けられた新館と野生生物公園から成る。
訪問した時、恐竜特別展をしていたためか入場まで30分かかった。その間、建物の外観を堪能できた。内部はとにかく広い。科学博物館へ行くため、午前中で切り上げたが、じっくり見るなら1日必要である。
中央ホールのディプロドクス プレシオサウルス
メガテリウム ダーウィン像
貝細工 クジラの模型と骨格
◆所在地:Cromwell Road, South Kensington, London SW7 5BD |