石炭記念館 |
JR宇部線「常盤駅」を下車し、北に向かい歩くと、15分ほどで「ときわ公園」に着く。「ときわ公園」は、「ときわミュージアム」と称する植物園やしょうぶ苑などの豊かな植物や、遊園地、スポーツ広場、中央にはときわ湖を配する公園で、「日本の都市公園100選」などにも選ばれている。「石炭記念館」はこの公園内にある。「石炭記念館」は、宇部市の発展の基礎となった石炭産業の歴史を残すために、宇部炭発祥の地であるときわ湖畔に1969(昭和44)年に開設された。
1階には、宇部の海底炭田をモデルにした坑道を再現したものや、炭鉱で使われた大型機械、日本最後の木造機帆船「天神丸」の焼き玉エンジンなどが展示されている。2階には、実物の石炭の展示や、炭鉱住宅の様子、炭鉱で使われた道具や機材を展示している。建物からそびえる高さ37mの櫓は、宇部興産(株)東見初炭鉱で使用されていた竪坑櫓を移設したもので、現在は展望台として使われている。屋外には、山陽無煙鉱業所の水平坑道運搬に使われた「坑内石炭運搬車」や、明治中期から大正・昭和にかけて蒸気機関の動力源として使われていた「ランカシャーボイラー」などが展示されている。
坑道模型
焼き玉エンジン 櫓にあった矢弦車
単胴コース巻上機 ランカシャーボイラー