大連自然博物館(Dalian Natural History Museum)   update:2019/03/22
博物館外観

 大連自然博物館の起源は、1907年に満鉄が作った地質調査所である。1926年に収集物が増加したため「満蒙物質参考館」として、一般に開放した。1932年には館名を「満州資源館」と改めている。1945年、大連解放後は中国長春鉄路公司が管理し、「東北地方志博物館」とした。1950年には大連市人民政府文教局が管理し、「東北資源館」と名称を変えた。1959年にはロシア人街に残る旧自然博物館の建物が建設され、名称も「大連自然博物館」となった。現在の地に移転したのは1995年の事である。
旧自然博物館の建物

 
大連自然博物館は、20万点の収蔵物を有し、とりわけ海洋生物や「熱河生物群」化石標本に特徴がある。「熱河生物群」とは遼寧省西部の白亜紀前期地層から算出する化石群をこう呼ぶ。館内の「大西洋セミクジラ」の標本やプシッタコサウルスの集合化石はよく知られている。館内は、3階に「湿地」「東北森林動物」、2階に「海洋哺乳動物」「軟骨魚」「硬骨魚」「海洋無脊椎動物と海藻」、1階に「地球」「恐竜」、地下に「Kenneth Behring」のテーマで展示が行われている。最後のK.Behringはアメリカの慈善事業家で、大連の名誉市民である。

1Fホール

「地球」展示室

「恐竜」展示室

「海洋哺乳動物」展示室~大西洋セミクジラ(左)

「硬骨魚」展示室

 「東北森林動物」展示室

館の周囲には美しい海が広がる~橋は星海湾大橋


■開館時間: 9:00~16:30(入場は15:30まで)
■休館日: 毎週月曜日
■入館料: 無料(外国人はパスポートの提示を求められる)
■交通: 地下鉄1号線「黒石礁」駅下車A出口より徒歩10分、または23、28、202、406、901のバスで「黒石礁」下車徒歩10分
■住所: 大連市沙河口区黒石礁西村街40号
■その他:Web:http://www.dlnm.org/
      Tel: 0411-84661108  Fax: 0411-84661108
  ミュージアムショップはあるが、当日(平日)は開いていなかった

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