Dog & Cat パズル    2021.2.18
 
 いくつかの正三角形を組み合わせて作った図形をポリアモンド(Polyamond) というそうです。正三角形が6個で構成される図形をヘキサモンドといい、この12種類を使った図1のような詰め込みパズルがよく知られています。今回は、このヘキサモンドを使った動物パズルを取り上げます。このパズルは、ネットで販売されているもの(Dog and Cat - Change Puzzle Dog and Cat - Packing Problem Wooden Puzzle)で、同じヘキサモンドを使って動物の形にはめ込むアイディアがすばらしい。輸入品のようで、4000円近い価格でした。元々の製品はイヌとネコが横に並んでいましたが、土台となる板の寸法の都合上、イヌとネコの位置関係を上下にしたものを製作しました(図2)。イヌを構成しているピースをすべてネコの方に移せというものです。

図1

図2

1.ヘキサモンドをつくる


 以下のように12種類のヘキサモンドを作ります。赤線は参考のために入れてあります。私は、一辺15mmの正三角形を基本として作りました。
 材料は厚さ5mmの板材で、数種類使用しました。同じ種類の板でもよいと思います。私は東急ハンズで売っている木製ハガキを使いました。このシリーズは、少々高価ですが、種類も多く、いろいろな種類の木材を少量だけ欲しいときに重宝します。

図3

 製作したピースの写真は図2を参考にしてください。製作後は、組み合わせてみて、それぞれがうまく収まるようにピースの各部を削って調整します(正解の組み合わせだけでなくいろいろ組み合わせてみて下さい)。それが終わったら角を落とし、ペーパーをかけてみがいておきます。

2.土台をつくる
 土台となるイヌとネコの形に板をくり抜きます。5mm厚で345×182mm大きさの板を探したのですが見つからず、結局、5mm厚で幅100mmのアガチス材を組み合わせて作ることにしました。長さが600mmだったので、半分に切り、つなげて、300×200mmとしました。このためにイヌとネコの位置関係を左右から上下に変えました(図4)。

図4
 イヌとネコの形の型紙を木にはりつけて、糸ノコで大まかに切り抜き、あとはヤスリやカッターナイフで形を整えました。半分ずつ加工したので、この方が1枚板を加工するより楽だと感じました。最初、ぴったりの大きさで作ったところ、ピースがうまくはまらず何度も広げました。最初から1~2mm大きめに作った方がよいと思います。
 裏板には2mm厚のベニヤ板を使用しました。300×200mmの大きさにカットし、イヌとネコに切り抜いた板をのせ、鉛筆でイヌとネコの形をベニヤ板にトレースします。このイヌとネコの大きさより若干大きめに色を塗ります(図5)。イヌとネコのワクの方は断面を黒く塗り,アクセントをつけました。少し表面にもはみ出るように塗りましたが、このときは余計な部分を塗らないようにテープなどでマスキングしておく必要があります。


図5


 以上が終わったら、ボンドを使って貼り合わせます。接着するまでしっかりと圧をかけておきます。

2.解答
 図2をみればイヌの方の解答はおわかりかと思いますが、念のため図6を示しておきます。ネコの方は解答がネットにもありませんでしたので、それにならって提示しないこととします。私は1日30分ほど頭を使い、正解を得るまでに1週間ほどかかったでしょうか。がんばってください。

図6 
 
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