ヘッダーピンをまっすぐにはんだ付けする工夫    2023.02.06

 私は趣味でときどき電子工作を行い、プリント基板を自分で作ったりします。エッチングをして基板を作り、パーツをはんだ付けしますが、基板から引き出す線をどうするか、いつも悩みます。昔は直接配線のリード線を基板にはんだ付けしていましたが、基板をケースに取り付けてしまうと,その後の線の取り外しがうまくできません。結局、ケースから基板をまたはずすということになります。最近は測定用などに使うピンヘッダを基板に取り付け、そのピンの頭にリード線をはんだ付けするようにしています。これだとケースに取り付けたあとも配線の着脱が容易に行えるからです。問題は、このピンヘッダをプリント基板にまっすぐ(垂直ということ)にはんだ付けするのが難しいことです。どうしても傾いたりしてしまうのです。
 よい方法をいろいろ思案していましたが、以下のやり方だとまっすぐにピンを取り付けることができることがわかりました。こんなことに悩んでいる人がいるかどうかわかりませんが、参考までにやり方を書いておくことにします。

 私の使っているピンは,図1,2のような形状、寸法のものです。

図1 図2

 プリント基板の穴は1mmのドリルであけているので、ピンを差し込んではんだ付けしようとひっくり返すと、ピンが抜けてしまいます。そこで、材木にピンがすっぽり入る穴をあけ、ここに差し込んで固定してからはんだ付けするようにしたところ、まっすぐにはんだ付けすることができました。欠点は、はんだ付けをするときに、一番最初にピンをはんだ付けする必要があることです。しかし、この木製治具を作ったおかげで、ピンをななめにはんだ付けしてしまい、いらいらするというストレスからは解放されました。

 参考までに、私が作った木製治具の寸法は図3の通りです。自分が扱う基板と同じくらいの広さの木材を使うとよいと思います。難しい点はありませんが、ポイントは垂直にドリルであけることと、深さを正確にあけることです。穴が3つあるのは、2本目をつけるときなどに、そこをうまくさけるためにピンをさす場所を変えることができる方がよいためです。

図3 木製治具の寸法

図4 木製治具

 この治具を使ってピンを基板に取り付けた様子を図5に示します。

図5 基板に取り付けたピン

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