いわき市石炭・化石館ほるる   update:2019/08/12
博物館外観

 いわき市石炭・化石館ほるるは、いわき市の南部に広がる常磐炭田の歴史的資料や採炭時の様子を解説した「石炭館」といわき市北部の中生代白亜紀層から発掘されたフタバスズキリュウやアンモナイトなどを展示する「化石館」を合わせた博物館である。この館は、地域経済の振興と湯本温泉郷の活性化を図る目的で1984年10月18日に開館した。

《化石展示室》1F

 入館すると正面にフタバスズキリュウの骨格標本と発見時の様子が展示されている。フタバスズキリュウは1968年に高校生の鈴木直さんによって、いわき市の約8500万年前の地層から発見された。

フタバスズキリュウ

 イワキクジラの発掘時標本を見ながら化石展示室に入ると、広い展示室一面に恐竜などの骨格標本がズラリと並び壮観である。いくつかの化石には実際に手を触れることができる。恐竜の足跡や恐竜の卵の化石もある。小さい博物館ではあるが,内容はなかなか充実している。

 イワキクジラ

 
展示の様子

恐竜の卵

《学習・標本展示室》2F

 学習・標本展示室には、いわき市で発見された化石標本や鉱物などが展示されている。教室を模した空間はなかなかおもしろい。

世界と日本の石炭

《模擬坑道》1F

 学習・標本展示室を出ると、竪坑を降下するリフトを模したエレベータに乗る。このエレベータは600mを降下するという設定になっているため、2階から1階に降りるのにおそろしく時間がかかる(笑)。エレベータを出ると、模擬坑道が広がり、初期の採炭から近代の採炭までの様子がわかりやすく展示されている。また、坑道を進むにつれて、坑道を支える構造物が変化していくという工夫もされている。

  

明治初期の採掘の様子

救助隊

炭鉱住宅の生活

 坑道を出ると、昭和初期の炭鉱住宅の生活の様子が展示されている。また、湯本温泉の歴史もある。館外には、閉山された西部鉱竪坑から移設された竪坑櫓や、坑夫の像がある。

竪坑櫓 坑夫の像



■開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
■休館日: 毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日)、及び1月1日
■入館料: 一般650円、中・高・大学生430円、小学生320円
■交通: JR常磐線「湯本」駅下車、徒歩10分
■住所: 福島県いわき市常磐湯本町向田3-1
■その他:Web:http://www.sekitankasekikan.or.jp
      Tel: 0246-42-3155 FAX:0246-42-3157
  ミュージアムショップあり


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