>京都の産業遺産へ >HOMEへ Update:2009/04/20
JR山陰線の保津川橋梁と清滝トンネル
1893(明治26)年、田中源太郎氏らにより京都〜綾部〜舞鶴〜宮津を通る私鉄「京都鉄道」が発起され、1896(明治29)年より工事が開始された。1899(明治32)年に京都〜園部間が開通した。しかし、保津峡の難工事のため、園部以遠の工事が続かず、官設により、1910(明治43)年に園部〜綾部間が開通した。京都鉄道は、1907(明治40)年に政府に買収され、山陰線の一部となった。現在、嵯峨〜馬堀間は新路線が敷かれ、旧線は観光用トロッコ列車として使われている。
保津川橋梁は、スルートラス橋、長さ84m、1899年の竣工である。橋梁を見学するもっとも近道は、トロッコ列車に乗車することである。橋梁を下から見上げたい人は、保津峡下りを利用するという手もある。じっくりと見たい人は、トロッコ保津峡駅から保津川に沿って歩かなければならない。所要時間は約40分。
保津川橋梁
橋梁の橋桁
保津川橋梁のすぐ近くに清滝トンネルを見ることができる。清滝トンネルは、嵯峨駅より2番目のトンネルで、長さは468m、竣工年は1899年である。危険なので、線路内には入らないように。
清滝トンネルとトンネルの上部
◆場所:京都市西京区嵐山北松尾山 ◆交通:「トロッコ保津峡駅」より徒歩40分、または「保津峡駅」より徒歩1時間 |