犬吠埼灯台 |
犬吠埼灯台全景
日本の洋式灯台は、幕末に諸外国からの開国要求にこたえるため、イギリス・フランスの指導のもと設置された。犬吠埼灯台は、工部省灯台寮が招聘したイギリス人リチャード・ヘンリー・ブラントン(Richard
Henry Brunton)の設計・施行監督のもと造られた。工事は1872(明治5)年9月28日に着工され、1874(明治7)年11月15日に完成した。敷地内に資料展示館があり、灯台には登ることができる(99段の階段がある)。敷地内の犬吠埼霧信号所内には初代の一等八面閃光レンズ(フランス製)が展示されている。このレンズは1874年から1951年まで使用されていたものである。また、敷地内には、日本で初めて設置された尻屋埼灯台で霧鐘としてしようされていた鐘が展示されている。1877(明治10)年に作られ設置されたが、蒸気霧笛にとってかわられた。
旧犬吠埼霧信号所
犬吠埼灯台初代レンズ 信号所内部
尻屋埼灯台の霧鐘 沖ノ島灯台の一等レンズと回転装置
灯台の光源 日時計
灯台入り口の掲示には次のように記されている。
犬吠埼灯台〜国産レンガで造られた初の灯台〜 犬吠埼灯台は、イギリスの技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計・監督のもと、文明開化の先駆けとして明治7年(1874年)11月15日に完成、幾多の歴史を刻むとともに、我が国の発展に貢献してきました。 ◆位置 北緯 35度42分28秒 東経 140度52分07秒 ◆光り方 単閃白光 毎15秒に1閃光 ◆光の強さ 110.0万カンデラ ◆光の届く距離 19.5海里(約36キロメートル) ◆高さ 地上から灯台頂部 約31.3メートル 水面から灯火 約52.3メートル ◆管理事務所 銚子海上保安部 電話 0479-24-6685 |
犬吠埼灯台へは、JR総武本線「銚子駅」から銚子電鉄に乗り換え、「犬吠駅」で下車。駅舎を出て、左に行けば標識があるので、それにしたがって進めば15分ほどで灯台に到着する。
犬吠埼無線航行陸上局(ディファレンシャルGPS局)