桂ヶ谷貯水池と羽根越貯水池
 

羽根越貯水池堰堤

 小郡町の水道をまかなうために1923(大正12)年に桂ヶ谷貯水池が建設された。堰堤は高さ13.4m、長さ23.6mの重力式ダムで、堰堤上部は煉瓦造りとなっている。小郡町の水道の能力拡大のために、1928(昭和3)年に羽根越貯水池が建設された。羽根越貯水池の堰堤は、高さ18.2m、長さ44mの重力式ダムである。いずれも小郡上郷の山中にあり、水道施設としての役割も終わっているためか、保守整備がされていないようである。

 JR山口線「上郷駅」下車、駅前の国道9号線を南下するとガソリンスタンドがある。この交差点を西に行く。県道28号に沿っていくと、四十八瀬川に合流する。ここからは、川に沿って細道を歩く。しばらく行くと「小郡町上水道貯水池入口」の石柱がある。私が訪れた5月は身の丈ほどの草が茂り、藪こぎをしなければ行けない状態であったため、この道は使っていない。四十八瀬川の合流地点から20分程歩くと、やや広い舗装された道が左にのびる。ここを入り、5分ほど歩くと、鉄筋コンクリートの建物が川辺に建っている。旧桂ヶ谷接合井建屋で1923(大正12)年建設とのことである。この建屋の山側に細い道があり、これを登ると5分ほどで桂ヶ谷貯水池に出る。現在は水がない状態である。河原に降りる道を見つけられず、遠方からの観察のみとなった。
 建屋まで戻り、舗装道路を行く。まもなく舗装はなくなる。10分ほど歩くと溝に小橋が渡されている。ここから山には入る。10分ほどで広い河原に出る。水は若干流れていた。下流へと歩くと羽根越貯水池の堰堤が姿をあらわした。
 羽根越貯水池への道には「クマに注意!!」の看板もあったので、音の出るモノを用意した方がよいだろう。

 着水井
貯水池入口の石柱 旧桂ヶ谷接合井建屋

桂ヶ谷貯水池堰堤 クマに注意の看板


◆所在地:山口県山口市小郡上郷(桂ヶ谷貯水池)
       山口県宇部市小野(羽根越貯水池)

◆交通機関:JR山口線「上郷駅」から徒歩約30〜40分


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