三木市立金物資料館 |
神戸電鉄粟生線「上の丸」駅で降り、さびれがちな商店街のちょうど真ん中あたりから城址のある丘に登る道がある。登り切ってすぐ「金物資料館」がある。ここ三木市は5世紀のはじめに百済の鍛冶が住み着き、鍛冶を行ったのが三木の金物のはじまりと伝えている。「資料館」の入り口には、有名な「村の鍛冶屋」の歌碑が立っている。「資料館」は地元の篤志家が土地を提供され、1976年に建設されたものである。館内は、鉋、鋸、鑿などの金物が所狭しと展示され(十分に整理されているとはいいがたいが・・・)、製造工程のパネルでわかりやすい展示がされている。名人といわれる職人さんの手による刃物
は、見ていて見事というほかはない。
三木市には、金属工業センターがあり、ここで各種の金物の製造が行われているので、一度にいろいろな刃物の製造工程を見学することができる。また、「資料館」に隣接する金物神社の境内で、毎月第1日曜日(1月は第2日曜日)の午前中(午前9時〜12時)に、三木金物古式鍛錬技術保存会が公開実演を行っている。これも見逃せない。保存会は伝統技術の伝承のために、鉋、小刀、鏝、鋸、鑿の製造業者が交代で実演を行っているものである。
◆開館時間:09:00〜16:00 ◆休館日:月曜日・祝日(重なるときはその翌日)、年末年始 ◆問い合わせ:пi0794)83−1780 〒673-0432 兵庫県三木市上の丸町5−43 ◆交通機関:神戸電鉄「上の丸駅」下車 徒歩5分 |