函嶺洞門・旭橋・千歳橋 |
函嶺洞門
小田原から箱根登山鉄道で箱根湯本へ。昔は、小田急線が箱根湯本まで乗り入れていたが、現在は小田原乗り換えのようだ。箱根湯本までは小田急線の車両と同じものだが、箱根湯本から強羅までは登山電車の車両が使われている。ここからの路線は最大80‰という勾配を上る。車輪と線路の摩擦のみで上るものとしては日本最大の斜度を誇る。
箱根湯本から一つ目の駅「塔ノ沢」で下車する。清流に沿って細い道を下っていくと国道1号線に出る。新春の箱根駅伝で見る風景がひろがる。左に進めばすぐに千歳橋がある。その向こうに函嶺洞門が見える。千歳橋とその先の旭橋は兄弟のようで、アーチの曲線が美しいコンクリートタイドアーチ橋である。千歳橋の竣工は1933(昭和8)年、橋の長さは25.5m。旭橋の竣工は同じく1933(昭和8)年、橋の長さは39.5m。旭橋は箱根方面行き一方通行になっており、小田原方面行きには新しい橋が架かっている。
函嶺洞門は、国道1号線の落石覆いとして作られたもので、中国の王宮をイメージしたデザインだそうだ。竣工は1931(昭和6)年、洞門の長さは 100.9mである。洞門に扁額がかかっていると思っていたら、両側とも黒ペンキで書かれていた。残念。
函嶺洞門・旭橋・千歳橋は、「国道1号箱根の橋梁・洞門」として2005(平成17)年に土木学会推奨土木遺産に登録されている。
千歳橋
旭橋
函嶺洞門
【千歳橋】 ◆所在地:足柄下郡箱根町塔之沢 ◆交通:箱根登山鉄道「塔ノ沢」下車、徒歩5分 【旭橋】 【函嶺洞門】
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