勝鬨橋とかちどき橋の資料館 Bridge Archives "Kachidoki" |
勝鬨橋は、1940(昭和15)年に隅田川の河口部につくられた日本最大の可動橋である。かつて月島と築地との連絡は渡し船にたよっていた。勝鬨橋は交通の不便を解消し、当時、埋め立てが進行中であった晴海や豊洲の開発のために建設された。橋長246m、幅員22m、可動部長44m。
橋の開閉は、戦前は1日5回あったという。戦後の1947(昭和22)年からは1日3回、1961(昭和36)年からは1日1回の開閉となった。開閉には70秒かかり、70度の角度まで開いた。開橋時、交通は20分間通行止めになったという。勝鬨橋の開閉は1970(昭和45)年11月29日をもって最後となった。
勝鬨橋の変電所の建物が橋の北西側にあり、現在、「かちどき橋の資料館」となっている。中には、勝鬨橋の1/100の模型や、設計図面、歴史や開橋の仕組みを解説した映像などがある。すばらしいのは、当時の変電設備や電気設備がそのまま残されていることである。受電した高圧交流でモーターを回し、それに接続された直流発電機で発電をしている。
なお、資料館では、橋脚部運転室と機械室の見学ツアーを実施している。一般は毎週木曜日1日4回実施、各回5名程度。詳しくは(財)東京都道路整備保全公社公益事業課(TEL03-5381-3380)まで。また、学生・技術者向けのツアーもある。同課へ問い合わせること。
橋脚部 開口部
建物に残る「変電所」のプレート
右が交流モーター、左が直流発電機
低圧配電盤
高圧配電盤
勝鬨橋 ◆所在地:東京都中央区築地6丁目/勝どき1丁目 ◆交通機関:地下鉄都営大江戸線「勝どき駅」下車(A4出口)、徒歩8分 かちどき橋の資料館 ◆開館時間:9:30〜16:30(12/1〜2/28は9:00〜16:00) ◆開館日:火、木、金、土(12/29〜1/3を除く) ◆入館料:無料 ◆:所在地:東京都中央区築地6−20−11 |