工業技術博物館は、学校法人東工学園が創立80周年記念事業の一つとして1987年に開設したものです。
展示の中心は工作機械で、300点をこえる展示品が、ほとんど動態保存されているのが特徴です。
展示品は、旋盤、フライス盤、中ぐり盤、ボール盤、研削盤、マシニングセンターなどが種類ごとに年代を追って展示されています。
また、「ムーンライト計画」で開発されたガスタービンの展示もすばらしいものです。
このほかに、かつての「町工場」の復元も、なつかしさを呼ぶものです。
館外には、イギリスのトレビシックが日本仕様で設計したB6 2100形蒸気機関車が、動態保存されています。
【B6 2100形蒸気機関車】
2100形2109号蒸気機関車は、日本で鉄道局の汽車監察方をしていたトレビシックが日本仕様で設計した機関車の1台で、イギリスのダブス社で1891年に製造されたものです。同機関車は日本鉄道が輸入し、国鉄、西濃鉄道、大井川鉄道と変遷し、現在に至っています。
運転席
【工作機械】
足踏み旋盤(1876) 足踏み旋盤(江戸末期) 切落し旋盤(昭和初期)
平削り盤(1931) 普通旋盤(1931) 普通旋盤(1940)
油圧式万能円筒研削盤 歯車形削り盤 ホブ盤(1959) マシニングセンター(1974)
横型内面ブローチ盤 車輪旋盤(1905) 立旋盤(1946)
かさ歯車形削り盤(1938) ホブ盤(1941) 手動式ダイカストマシン(1959)
円周目盛打機(1964) 精密ホブ盤(1959)
グライター水銀整流器(1961)
【レヒートガスタービン】
1978年から10年間行われた「ムーンライト計画」の中で開発された高効率ガスタービン。全長21m、出力100MW。
◆開館時間:9:30〜16:30
◆休館日:日曜日・祝日、8月10日〜20日、12月28日〜1月9日 ◆入館料:無料 ◆交通機関:東武伊勢崎線「東武動物公園駅」下車、徒歩約15分(地図) ◆問い合わせ先:〒345-8501埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4−1日本工業大学内 (0480)33−7545 |