update:2019/07/21

コインボックス・パズル

箱のスキマから50円玉が見える。取ろうとするのだが、スリットが小さいために取り出すことができない。さて、どうやって50円玉を取り出すことができるか?

このトリックコインボックスは、1981年にイギリスのパズルデザイナーのマイク・デュフィが設計・製作したものだそうだ。

 

【全体図(組み立て図を兼ねる)】

 

【部品図】

 

 

【作り方】

(1)中置きを作る。中央にあるミゾは50円玉がすっぽり入る大きさである。4つの側面に5φドリルで深さ5mmの穴をあける。

 ミゾを加工した状態

 

(2)中置きを底板に接着する。

 

(3)内わくを作る。穴は5φドリルで貫通させる。

 

(4)上ぶたを作る。中央のミゾは50円玉が通らない大きさで作る。内わくを上ぶたに接着する。その外側に外わくを接着する。

 上ぶた部が完成

 

 組み上がった状態

 

【遊び方】

 外わく部の穴に真ちゅうピンを挿入し、中置きに50円玉を置いて、ピンがずれないように注意してかぶせる。数回横にゆさぶれば完成。「50円玉を取り出して」って、友人に言ってみてください。

 作ったあなたは、もちろん解答はわかるはず。

 


【参考書】

『パズルの世界 解き方・作り方101例』J.Slocum,J.Botermans著、芦ヶ原伸之訳、日経サイエンス社、1993.11、P39

(古書でしか入手できません)