update:2019/07/21

ジュナイユの計算具

ジュナイユの計算具はかけ算を円滑に行うもので、ネイピアの骨の改良版として発明されたものである。ジュナイユ(Henri Genaille:フランス語の発音はよく分からないので、ジュナイユと書かれた本があったのでこれに従った)は、フランスの鉄道技師で、1891年にグラフィカルな方法でかけ算を行うことができる計算具を発明した。

材料は、20×235mmの厚紙(ボール紙、ダンボールではない。厚さは1mm程度) 11枚で1セットとなる。

 

【作り方】

(1) ここ からpdfファイルをダウンロードし、プリンタ用ラベルシール用紙(A4版で切れ目がないもの、例えば、A-one 28409 など)に印刷する。

 

(2)印刷したラベルシールを切り抜き、厚紙に貼る。これだけです。

 

【使い方】

(1)たとえば、5268×7 を計算してみる。

 「5」「2」「6」「8」の厚紙を並べる。

 

(2)「7」の欄を横にみると、以下のようになっている。

 

(3)一番左の欄の一番上の数字からスタートする。ここでは「6」からはじめる。

 

(4)次に「6」が含まれる三角形の頂点の数字を読む。ここでは「7」となる。同様に「7」の数字が含まれる三角形の頂点の数字を読む。「8」である。以下、同様にして「6」、「3」とたどることができる。

 

(5)答えは、この数字を順にならべる。 36876 が答えである。このようにネイピアの骨のように加算をしなくても答えを導くことができる。


【参考】

Wikipediaの英語サイトで「Genaille-Lucas rulers」と検索すれば詳しい資料がある。