リレーでつくる4ビット2進加算器
先にリレーを使った半加算器の製作を紹介しましたが、これに全加算回路を組み合わせ、4ビット2進加算器を作ってみました。
(1)全加算器をつくる
全加算器は、半加算器の入力に前桁からの桁上げ分を加えたもので、2入力の場合ならば、入力は3となります。(図1)
全加算器の真理値表は表1、論理式は図2のとおりで、これをリレーの接点を使った回路で表すと図3のようになります。
図1 表1
図2
図3
実際のリレーを使った全加算回路を図4に示します。リレーは2回路2接点のものを使用しています。
図4
(2)入力表示回路と出力表示回路をつくる
入力は4つの押しボタンスイッチで、4ビットの2進数を入力できるようにしています。表示回路もつけてあります。
出力は5ビットの表示回路としています。
図5
(3)4ビットの加算器をつくる
4ビットの入力を2つ持つ全加算器は図6のような回路となります。
図6
(4)使用パーツ
今回は、同じ回路を複数枚製作する必要があるので、エッチングでプリント基板を自作しましたが、ユニバーサル基板でも作ることができます。
表2
(5)動作させてみる
図7のように、入力の2進数の和が出力に表示されます。(図では、111+1=1000 を表示しているところ)
図7