(社)関西厚生協会(旧村井兄弟商会たばこ製造工場) >京都の産業遺産へ >HOMEへ Update:2006/10/02
村井吉兵衛は、1894年(明治27年)、兄村井弥三郎とともに合名会社村井兄弟商会を設立した。
1898年(明治31年)、煙草製造の機械化のため この地に煉瓦造りの工場を建てるが、1902年(明治35年)の火災により工場のほとんどが消失した。現存の建物は1903年(明治36年)頃の竣工である。ただし、写真で「外壁」と表示した部分は火災による消失をまぬがれた建物の一部であるらしい。
南棟
外壁
北棟 記念碑
記念碑の横には、建物の由来が次のように記されている。
明治23年村井吉兵衛わが国始めて両切紙巻タバコを製造 同32年この地に米国タバコ会社と合同して村井兄弟商会を設立し その名声は世界のタバコ商として知られる 明治37年煙草専売法の実施により国営となり 商会の建物は専売局専売公社の京都工場として使用され村井の技術が大いに役立つ (大渓元千代著「たばこ王村井吉兵衛」に拠る) その後建物は倉庫等に使用されたが廃屋同然の状態で放置された 昭和22年富田淺雄社団法人関西厚生協会を設立し この地と建物の払い下げを受けてその維持保存につとめ今日に至る 昭和55年3月吉日 社団法人関西厚生協会 |
◆場所:京都市東山区上新シ町 ◆交通:市バス「馬町」バス停より徒歩8分 |