本河内低部堰堤および高部堰堤 |
本河内(ほんごうち)低部堰堤は、1903(明治36)年に竣工した水道ダムで、吉村長策が設計している。高さ22.71m、長さ115.15mの重力式ダムである。ダム直下は資材置き場となっており、また、北側の通路は閉鎖されているため、国道34号のフェンスの隙間から見ることしかできない。国道34号を東に向かって歩いていくと、しばらくは防音壁が続くので下を見ることができないが、そのうち金網のフェンスとなる。ちょうど堰堤のあたりになる。
本河内高部堰堤は、1890(明治23)年に竣工した日本初の水道用ダムである。設計は吉村長策、高さ18.15m、長さ127.27mのアースダムである。上流部に新ダムが建設されている。こちらは近くまで行くことができる。国道34号に沿って歩いていくと、バイパスから分かれる道が下がるようにあるので、こちらに行けば、配水池の横を通り、堰堤の近くまで行くことができる。
高部堰堤下にある配水池は、1891(明治24)年に竣工した水道施設で、函館・本町、呉・宮原についで、全国で3番目に古い現役の水道施設である。