紙の博物館 Paper Museum |
王子製紙(株)は1949年(昭和24年)に過度経済力集中排除法により3社に分割されたが、その際、同社史料室に保存していた資料を、1950年(昭和25年)6月に、(財)製紙記念館として旧王子工場の建物を使って一般に公開した。1965年(昭和40年)に(財)紙の博物館と名称を変え、1998年(平成10年)2月に現在の場所に移転した。
1F:記念碑コーナーや図書室がある
2F:第1展示室(現代の製紙産業)、ミュージアムショップがある
3F:第2展示室(紙の教室)
4F:第3展示室(紙の歴史、製紙産業のあゆみ)、第4展示室(企画展示コーナー)
本館
ポケットグラインダ
東京石川島造船所製、1917年(大正6年)製造
王子製紙苫小牧工場で1917年から1958年(昭和33年)まで使用されたもの。
木材を回転している砥石に押しつけてすりおろし、砕木パルプを作る。
ディスク・リファイナー用プレート
ディスク・プレートを2枚相対させて、隙間で木材チップをすりつぶしてパルプを製造する。
段繰り機
1909年(明治42年)製
聯合紙器の創始者である井上貞二郎が綿繰りにヒントを得て考案・製作し、実際に使用していたものを改修・復元したもの。
鉄製の一対の歯車の間に黄ボールを通して波形をつけ、これを平らな黄ボールに貼り付けて片面段ボールを作った。これが段ボールの国産化の始まりで、「段ボール」という名前も井上がつけた。
本ページの説明は、解説書「紙の博物館収蔵品」(平成12年6月発行)からのもの。高いが(2000円)ぜひ購入をお勧めする。
また、毎週土曜日・日曜日の13:00〜14:30には「紙すき教室」が開かれている。月1〜2回各種の講習会も開かれている。
◆開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
◆入館料:大人300円、小中高生100円 ◆所在地:〒114-0002東京都北区王子1−1−3 ◆交通:JR京浜東北線「王子駅」南口下車徒歩5分 |