Parallel Puzzle    2024.1.1

 『Puzzle in Wood 木のパズル』という本に出ていたパズルである。以前に購入したホオの木の版画板があったので、10cm×10cmの大きさのものをつくってみた。

図1 組み立てたパズル

図2 掲載されていた本

 使用した版画板はホオの木でハガキ大の大きさ、厚さは1cmである。全体の構成は図3のようになっており、正方形の中点を結んだ線で分割している。著者も述べているが、材料にこのままの型紙をはりつけて作ってはいけない。木目が解答のヒントになってしまうからだ。面倒でも、1つずつパーツを切り出してほしい。特に鋭角の部分は折れやすいので、木目の向きに注意して木取りすること。各パーツの寸法は以下の通り。

図3 製作の全体図

図4 各パーツの加工図(1)

図5 各パーツの加工図(2)

図6  各パーツを切り出し加工した様子

  切り出したパーツは軽く角をとり、表面にサンドペーパーをかけた。その後、表面に水性ニスを塗った。一度に全部塗ると、置いて乾かすことができないので、まず底面と持つ場所を除いてニスを塗り、乾いてから、残りの部分を塗るようにした。

 最後に、このパーツが収まる枠ケースを製作した。内径は各パーツの製作の精度で決まる。私の場合は、105mm四方で若干ゆとりがある程度であった。外枠は以前購入して余っていたマホガニーの角棒(5mm角)を使用した。底板はベニヤ板を使用し、枠を木工ボンドで接着した。枠はパーツの高さよりも低いほうがパーツをつまんだりするときに便利である。


【参考】
『Puzzle in Wood 木のパズル』芦ヶ原伸之、創和出版、1987.8

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