動物パズル          2020.5.6
 ペントミノというパズルは、5マスの異なるピース12個を組み合わせて、長方形の枠に収めるというものである。このパズルは1907年に出版されたHenry Dudeneyの『The Canterbury Puzzles』で初めて紹介され、1965年に出版されたSolomon Golombの『Polyominoes』で普及した。[Stewart T. Coin 『PUZZLE CRAFT』1985]


図1(色つきが今回使ったピース)

 今回はこのペントミノ・パズルの半分6ピースを使って、形を動物に見立てたパズルを作ってみた。販売されている製品に「動物ハーフペントミノパズル」というのがあり、これを参考に作った。

図2

■材料

 15mm厚の材木を使った。ピースの1マスは20mmにした。私は材料箱に残っていたナラ、ケヤキ、アサメラ、ブビンガ、パインを使った。いろいろな木材を使うと美しくできる。

■製作の方法
(1)まずA〜Fまでの外形どおりに材料から切り出す。

図3

(2)木工ヤスリなどで寸法通りに合わせる。

(3)以下の図を参考に、各ピースを動物に見えるように加工する。

図4

図5

図6

図7

図8

図9

■製作にあたって
(1)図4〜図9はあくまでも参考に。パズルのピースなのであまり形をかえてしまうと具合が悪い。

(2)「目」となる穴はドリルであけるが、手動だと入口と出口がズレる恐れがあるため、貫通させず、両面から深さ3mmくらいであけるようにするとよい。

(3)彫刻刀で模様をつけたり、塗料やペンなどで書いたりして、より動物らしく見えるようにするとよい。

(4)「口」や「手」にあたる線は、ノコギリで切れ目を入れた。刃厚0.2mmの薄いノコギリを使用した。

(5)形が整ったら、全体を丸くして、すべての角を取る。その後、サンドペーパーでしっかりみがくこと。(私は、#200 → #400 → #1000 で磨いた。)

(6)完成したら、すこしゆるめに入る枠を作り、収める。(私は内径が123mm×103mmの枠を12mm×15mmの角材で作り、底を2mm厚のベニヤ板とした。高さを12mmにしたところピースが取りにくい。高さは10mmくらいがよい。)

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