三岐鉄道北勢線の拱橋   update:2018/05/03

 三岐鉄道北勢線は、西桑名駅~阿下喜間をむすぶ狭軌鉄道である。軌間は762mm(JR在来線は1435mm)と狭いため、カーブなどではスピードを落として運行する。北勢線の歴史は、1914(大正3)年の北勢軽便鉄道に始まり、三重交通、近鉄に引き継がれ、現在に至る。この北勢線の楚原~麻生田間に2つの拱橋があり、それぞれ「ねじり橋」「めがね橋」の愛称で知られる。
 「ねじり橋」は「六把野井水拱橋」(ろっぱのゆすいきょうきょう)といい、コンクリートブロックで作られている。六把野井水と斜めに交差することからブロックがねじるように積まれているのが特徴である。竣工は1916(大正5)年、北勢鉄道の延伸に伴い建造された。全長約9.1m。
 「めがね橋」は「明智川拱橋」(あけちがわきょうきょう)といい、コンクリートブロック造の3連アーチ橋で、1916(大正5)年に竣工した。全長24m。
 2つの拱橋は平成21年度土木学会選奨土木遺産に認定された。
 「楚原」駅を下車し、北西に向かって10分ほど歩くと案内板があるので、それにしたがって行けば「ねじり橋」にでる。そこから六把野井水に沿って歩くと5分ほどで「めがね橋」にでる。

 



橋の東北側にある銘板





北勢線車輌と内部
 


◆場所:三重県いなべ市員弁町下笠田
◆交通:三岐鉄道北勢線「楚原」駅下車、北西に約15分歩けば「ねじり橋」、
     そこから5分で「めがね橋」

写真は2018年5月撮影のもの

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