旧酒田米穀取引所附属倉庫(山居倉庫)   update:2020/05/10

 酒田は最上川の河口に位置し、後ろにこめどころ庄内平野を控えた交通の要衝であった。1893(明治26)年、(株)酒田米穀取引所が、最上川の中州の山居島に7棟の倉庫を建てたのが山居倉庫のはじまりである。以後、増築が繰り返され、1897(明治30)年までには現在の陣容となる。
 11棟の倉庫は、1棟あたり120坪の広さを持ち、13,400俵の収容力を持つ。建物には、倉庫内の温度を下げる工夫がされており、南側に植えられたケヤキ並木、二重屋根、通風のための高窓や地窓などがこれにあたる。
 倉庫の1棟は「庄内米歴史資料館」として公開されている。

 2013年8月撮影

■山居倉庫
■所在地:山形県酒田市山居町
■交通:JR羽越本線「酒田」駅下車、鶴岡行きバスで「山居町」下車、すぐ。

(参考)(財)日本ナショナルトラスト監修『日本近代化遺産を歩く』JTB、2001.4


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