千本堰堤と忌部浄水場 |
千本堰堤は、松江の水源確保のために作られた山陰地方発の水道用ダムである。ダムは越流部と非越流部から構成される。ダム直下には弁室がある。この弁室は1990(平成2)年に復元されたものである。
堰堤は1918(大正7)年3月に竣工し、同年6月に給水を開始した。
千本堰堤
ダム湖 弁室
堰堤管理橋 弁室の「重水」の文字
千本堰堤のダム湖のほとりに次のような解説文がある。
千本ダム及び千本貯水池概要 ●ダム ・ダムの形式 越流式直線重力粗石コンクリートダム ・堤高 15.76m ・堤頂の標高 EL50.30m ・越流頂の標高 EL48.79m ・堤頂の長さ 109.09m ・堤頂の幅 2.12m ・越流部の幅 57.69m ●貯水池 ・集水区域面積 15.36平方キロメートル ・満水位 EL48.79m ・最低水位 EL41.16m ・有効貯水量 378919立方メートル ●竣工 大正7年3月 ●工事費 109155円 松江市水道局 |
「水源地」バス停のすぐ前に、忌部浄水場がある。忌部浄水場は、千本ダムとその上流にある大谷ダムの水を浄化し、松江市内に送っている。この浄水場には1919(大正8)年につくられた緩速ろ過池調整井室の建物と集合井室の建物がある。集合井室の建物は入口からは見えない。
緩速ろ過池調整井室、