２０世紀になると、上海は欧米列強各国の管理する共同租界となり、ロシア、アメリカ、ドイツなどが進出した。現在、黄浦江沿いに建つ建造物の多くは２０世紀初頭から半ばにかけて建設されたものである。
旧中国銀行総行（中国銀行上海支店）1937年竣工
当初の設計では34階建てだったが、イギリス租界時代のため、隣のビルよりも低くせざるを得ず、30cmだけ低くした。完成後屋上に国旗を掲揚し、高さを逆転させた。（下の写真の右端にその旗が見える！）
旧サッスーン・ハウス（和平飯店北楼）1929年竣工 中山東一路20号
上海一の不動産王サッスーン氏が所有していた多目的ビル
旧匯中飯店（和平飯店南楼）1906年竣工 中山東一路19号
上海で初めてエレベータを設置した建物。
旧チャータード銀行（友邦大厦）1923年頃竣工
旧宇林洋行大楼（桂林大楼）1922年竣工
イギリス植民地時代にノースチャイナ・デイリーニューズ＆ヘラルド社の社屋として建てられた。設計はレスター、ジョンソン＆モリス事務所。
（上の写真の左端の建物）
旧台湾銀行上海支行（招商銀行）1926年竣工
当時台北に本店を持つ日系「台湾銀行」の支店として建てられた。
旧露清銀行上海支行（中国外匯交易中心）1901年竣工
旧交通銀行（上海市総工会）1940年竣工
（下の写真の右端に見える建物）
旧江海税関大厦（海関大楼）1927年竣工
15分に１度小鐘、１時間に一度大鐘が鳴る。設計はパーマー＆ターナー事務所。
旧匯豊銀行上海分行（浦東発展銀行）1923年竣工
香港に本店を置く英国資本匯豊銀行（香港上海銀行）の支店として建てられた。中心部ドーム内側には世界８つの金融都市が描かれている。
旧中国通商銀行（上海海上安全監督局）1906年竣工
旧大北電報局（バンコク銀行）1907年竣工
旧大清銀行 1893年竣工
（上の写真の左端に見える建物）
旧日清汽船上海支店（華夏銀行）1925年竣工
当時、中国で最大の運輸機関であった日清汽船株式会社の支店ビル。
旧ユニオン・アシュランスビル 1916年竣工
旧上海クラブ（東風飯店）1909年竣工
会員のほとんどが英国人という「上海クラブ」の娯楽施設。建物内のバーには長さ36mのカウンター（アジア最長）がある。
旧アクベイン・ビル（太平洋保険公司）1916年竣工
内部
