UPDATE:2024.7.23


上海市の近代建築は1991年12月に公布された「上海市優秀近代建築保護管理辨法」により、第1期から第5期まで決定されている。第1期は1993年7月に61の物件が決定された。第2期は1994年2月に175の物件が、第3期は1999年9月に162の物件が、第4期は2004年に234の物件が、第5期は2015年3月に419の物件が定められている。
どの時期の建造物を対象とするかについては「保護優秀近代建築物的通知」の中で、1840年~1949年まで、特に1911年~1945年を対象とするとしている。
ここに掲載する近代建築物のリストについては、上海市房屋管理局のウェブページに掲載されている「優秀歴史建築」の「第1批」~「第4批」のものに従った(2023年6月1日更新版)。「第5批」については省略した。文字は使用されている簡体字をそのまま使用した。一部日本のガイドブック等で使用されている通称を( )で併記した。
表中のNO.はリストに掲載されている通し番号で、最初の1桁が「第○期」を、次のアルファベットが「区」を、右3桁が通し番号となっている。「区」は、A:黄浦区、B:静安区、D:徐匯区、F:虹口区、G:楊浦区、M:長寧区、N:普陀区、とおおむねなっている(一部不明なものあり)。
掲載にあたっては、村松伸『上海・都市と建築 1842-1949年』(PARCO出版1991.4)と藤森照信・汪坦監修『全調査・東アジア近代の都市と建築』(大成建設、1996)を参考にした。また、维基百科"上海市优秀历史建筑"は建物の写真が掲載されており、建造年の記述もあるので参考にした。但し、前2冊と建造年が異なる場合は前2冊の建造年を掲載した。『全調査』は、住所の誤記が散見されるので注意が必要である。

リストの場所をGoogle mapにマッピングしたデータを各区ごとに示した。現在は、各区の第4期までを作成してある。
マッピング作業は、Google mapで直接場所がわかるものはそれに従った。Google mapでわからないものやあやふやなものは、中国の地図ソフト「百度地図」で確認した。場所の名称はリストの番号と旧名称を使用した。データのマークは、第1期がえんじ色、第2期がピンク、第3期がオレンジ、第4期がオリーブと色分けした。注意してマッピングしたつもりだが、間違った場所を指定したものがあるかもしれない。その節はご容赦を。
マッピングデータのURLは、各区ごとのリストの最初にある。



地区の名称地区の名称
黄浦区 静安区
徐匯区 虹口区
楊浦区 長寧区
松江区 普陀区
浦東新区 閔行区
宝山区 崇明区