下山川砂防堰堤 update:2019/03/31 |
JR草津線「貴生川」駅(きぶかわと読む)から信楽高原鐵道に乗車し、「紫香楽宮跡」駅(しがらきぐうしと読む)で下車する。駅前にトイレと自販機があるだけの小さな駅で、電車を利用する近隣の住民のための広い駐車場がある。線路をまたぐ細い道にそって5~6分も歩くと、小さな流れにぶつかる。これが下山川である。枝分かれする道の左手に「下山川2号堰堤」(図のB)が見える。道を左にとるとすぐに堰堤が見える。「下山川3号堰堤」(図のA)である。このあたりは一時期別荘地として開発されたのだろうか。区画に沿ったような道と住居の残骸がある。道の分かれたところに戻り、来た方角を背に右手の道をいくと、右手に「下山川堰堤」(図のC)がある。「下山川1号堰堤」(図のD)へ行こうと、この作られたような道を歩いたがたどり着かず、結局、「下山川堰堤」から川に沿って下ることとなった。 下山川3号堰堤 下山川2号堰堤 下山川堰堤 下山川1号堰堤 これらの堰堤は、大戸川にそそぐ下山川の土砂流出を抑えるために造られたもので、たしかに付近には広大な砂地が広がる。これらはみな山から流れて堆積したものだ。堰堤は1897(明治30)年~1901(明治34)年にかけて建設されたものである。1953(昭和28)年と1958(昭和33)年の災害で一部決壊したが、修復され今日に至る。[この部分は甲賀市役所広報誌「広報あい こうか」2008年3月15日号掲載の「こうかの風景」によった] |
■交通: 信楽高原鐵道「紫香楽宮跡」駅下車徒歩6~30分 (信楽高原鐵道へは、JR草津線「貴生川」駅で乗車可) ■住所: 滋賀県甲賀市信楽町牧 |