筑後川昇開橋 update:2017/11/21 |
筑後川昇開橋は、国鉄佐賀線の鉄橋として1935(昭和10)年に竣工した。筑後川を航行する船の通過を保障するために、橋梁の一部を昇降させる型式をとる。しかし1988(昭和63)年の佐賀線の廃止とともに橋梁としての役目を終えた。そのご、住民の要望により遊歩道として生まれ変わり、定時ごとに昇降するようになっている。
今回は11月中旬に訪問したが、先の台風により可動部が故障し、工事開始の寸前に見学をすることができた。工事は11月20日~2018年3月31日まで行われる予定で、工事中は橋梁部への入場ができない。
以下に諸富町教育委員会の説明板の内容を示す。
国指定重要文化財
旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)
筑後川昇開橋は、旧国鉄佐賀線の鉄橋として昭和10年5月に竣工
しましたが、急流の中に船の航行を容易にするため、昇降式可動橋
を取り込み架設されている点に特色のある景観を添えております。
この昇降可動橋は全体で約507mあり、鉄塔の高さは約30m、可動
桁の長さは約24mで東洋一の規模を誇り、さらに現存する可動橋と
しては最古のものといわれています。
開通以来、この鉄橋は沿線の地域や住民に故郷のシンボルとして
格別の愛着をもって親しまれてまいりましたが、急激な自動車文化
の進展に伴い大型橋梁の建設と相俟って、佐賀線も昭和57年の国鉄
第2次廃止対象路線となり、昭和62年3月国鉄佐賀線の廃止とともに
鉄道橋としての使命を終えるところとなりました。
しかし、この昇開橋に寄せる地元住民の愛着と郷愁の念は止み難
く、諸富町・大川市があい携え、歴史的資源並びに地域発展のシン
ボルとしての保存運動が実り、平成8年4月、財団法人筑後川昇開橋
観光財団が設立され、遊歩道として生まれ変わりました。
また、平成8年12月に国の登録文化財の第一陣に登録され、さら
に平成15年5月30日に技術的に優秀かつ歴史的に価値が高いとの理
由により、国指定重要文化財に指定されました。
平成15年10月 諸富町教育委員会
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昇開橋外観
橋梁部
昇降桁
佐賀線時代の駅名板レプリカ
佐賀線時代に使われた鉄道設備
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◆場所:佐賀県佐賀市諸富町大字為重石塚
◆TEL:0944-87-9919(公益財団法人 筑後川昇開橋観光財団)
◆交通:JR佐賀駅より佐賀市営バス「早津江」行きに乗車、「昇開橋」下車、徒歩5分
◆Web:http://www.shoukaikyou.com/
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